2010-07-10

中年の大暴走その2 <謎の関東某所を放浪する5>

ずんずん歩いている。
で、またトンネルだ。
しかし今度のトンネルは、今までのトンネルとは違い、馬鹿でかくて、迫力は篦棒にある。















今までのとは違い、近代的だし、入口部分のデザインも何だか凝っている。















 















だんだん近づく私。
早速進入してみよう。
中に入ると、轟音とともに車が走り去る。
写真では、オレンジ色の光が満ちているように感じられるが、実際には足下は意外に暗く、心なしか「ぶわぶわ」な地面を歩いているような不安定さを感じる。
















(心理的に)ぶわぶわ感のあるトンネルの道を歩きながらふと横を見ると、















出た。
わかめちゃん。

トンネルの、排気ガスに煤けた壁面に大きく走り書きされた、わかめちゃん。
それを書いた男、もしくは女の心はいかばかりであったろうか?
張り裂けそうになる胸を抑えつつ、魂で書いたに違いない。
わかめちゃん、と。

或いは、先頃アメリカから母国に強制送還されたスパイの仕業かもしれぬ。
彼ら彼女らは、実は日本にも来ていたのだ。
「○○トンネル南側入口より267m入った地点に暗号で伝言を残す。
それを確認したら、予定通り仙台に飛べ。
その後私が消えても、決して捜すな。
いいか、私の命よりも、我々が果たすべき使命の方が遥かに大事なんだ」
みたいなドキドキなストーリが隠されているのかもしれぬ。
わかめちゃん、の6文字にはな。

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