2009-09-26

H市脱力系観光ツアー 青谷鍾乳洞#2

「まじでこの先に、なんかあんのかぁ?」という不安を胸に抱きつつ、我々は道を進みます。
殆どの区間は、鬱蒼と茂った樹木の生える薄暗い山道です。
1.0車線から0.9車線程度のややシビアな道を、M氏の車(ただし国産車の方)は慎重に進みます。
そして、その不安が絶頂に達した頃合いを見計ったかの如く、いきなり景色が開け光が飛び込み、そして道の傍らを見ると「鍾乳洞⇒」と書かれ、半分倒れかけた表示が見えました。

ついに「青谷鍾乳洞」に到着であります。

周辺には、誰もいません。
9月も下旬だというのに、蝉の声が盛んに聞こえてきます。
そこに立っているのは、我々中年二人組だけです。
その状況は、あたかも、ある日いきなり予告も説明もなく宇宙船に乗せられ、有無を言わさず火星におろされてしまい、呆然と立ち尽くすロシア人のようです。
或いは、別に、スペイン人でも良いかも知れない。
ひょっとしたら、岐阜県人でも良いかも知れない。
すまない、この比喩はどうでも良いかも知れない。
すまない、みんな、この話は忘れてくれ。

兎に角、ここには誰もいない。
東屋があり、工事現場で良く見かけるタイプのFRP製のトイレがあり(超緊急事態でなければ、あまり入りたくねえなぁ、と誰もが思う程度の清潔さ)、毘沙門様を祀った祠があり、由来が書かれた立て看板があり、小道を挟んで何年も使われていないかのような公民館ライクな建物がある。

周辺環境はそれだけです。
そこを、ただ静寂な時間が流れている、或いは停止しているだけだ。

その成熟の中を、我々「お笑い中年二人組」は、青谷鍾乳洞の入り口に向かって躙りよっていくのであった。

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