A:
あいやM君。その箱の蓋を開けてみ給へよ。
M:
ん!?
こ、これは…!
というとこで、前回は出し抜けに終わったわけです。
で、続きです。
私が「開けてみ給え」と言って、M氏がそれに従い開けた箱というのは、洞内照明のスイッチボックスでした。
青谷鍾乳洞というのは入場無料で、だから当然管理人みたいなヒトもいません(ていうか、そもそも、その辺りに人影は皆無ですが)。
洞窟の中ってのは、自然の侭の状態だと大抵の場合暗いわけなんで、中を観察しようとすれば懐中電灯を持ってくか、照明付きの洞窟を選んで行くしかないですな。
ここの場合、維持費用を出来るだけ安くあげるために、且つ、たまに訪れてくるヒトが難なく見学できるように、見学に来たヒトが自ら照明のスイッチを入れ、見学を終えたら同じく自らが照明のスイッチを切るというセルフサービスシステムを導入しているのです。
M君が照明スイッチを入れると、暗かった洞内がぽっと明るくなりました。
「おー、明るい明るい。すごいじゃん」
感嘆の声を上げながら吸い込まれるように洞内に入り込む中年2人組であります。
洞内を突き抜けて向こう側の山手にある出口まで歩いて外に出て「ああ、外はこんな山の中なのか」と、現実そのままの感想をいくつか述べあって、蝙蝠さんたちの襲撃を躱しながら入口に戻り、照明のスイッチを切りました。
青谷鍾乳洞、以上であります。
つまり、青谷鍾乳洞は、
・照明のスイッチを入れ、
・洞内に入り、
・出て、
・照明のスイッチを切る
という場所であります。
大きな地図で見る
(このGoogleマップでは「小堀谷鍾乳洞」と表記されていますが、青谷鍾乳洞と同一のものです)
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