2010-09-06

湘南新宿ライン グリーン車での我が闘争 4

で、なんとかかんとか乗り込んだ湘南新宿ライン宇都宮行き。
既に青色吐息ではあるが、私はソルジャーである。
そんな事はおくびにもださず、落ち着いた格好を装ってゆったりとグリーン車に乗り込む。
まず、第一目標は、当然の事ながらグリーン車2階席車両中央部分の座席を確保する事。
車両というのは例えるならば、要するに1本の棒であるから、車両中央部分が最も揺れが少なく、快適である。
さらに言うのであれば、そういうどうでもいい知識を振り回して、我先に良い席に就こうとするのはどちらかと言えば田舎者であるので、実践したまでの事。
階段を登り、グリーン車に慣れ切った人のようにさり気なく車両中央窓際にある極上の席に身を沈め、通路側の席には絶世の美女とかも含めた何人たりとも坐らせないよう荷物を積み上げ、思い切り後方にリクライニングさせる。

どうだ、凄いだろう。
普通の奴だったらできないぜこんな事。
ざまあみろ、このくそったれめが!
 へっ!やってのけたぜ!この俺様はな!

と、鼻息も荒いが、残念な事にグリーン車内にいるのはまだわたしのみであり、この偉業を見守る者どもは誰もいないのがやや残念だ。

で、ここまでは正に朝飯前であり、次の難関は正に「朝飯を食らう事」である。
これはなかなか難関であり、湘南新宿ライン宇都宮行きのグリーン車2階席中央部分で、列車が発車する前の時点で弁当の包みを解き、缶ビールのプルタブをぱしっ!と抜き、二口三口んぐんぐやってから、美味そうに鶏の唐揚げをかじるという芸当は、これはなかなか流石に勇気を要する。

顔を素早く左右に動かし、発車までまだ暫く時間のある車内には誰もいない事を確認する。
OKだぜ、べいべ。
さらに弁当を食い進めるぜべいべ。

発車前の、誰もいない静まり返った車内で黙々とビールを飲み、弁当を食らう私はもうすぐ46歳になる予定です。

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