A:
どうも自転車で転んだみたいでさあ。
B:
そう。
あんたの場合、ありがちだよな。
どーせ酔ってたんでしょ。
A:
いやあ、素面だったんだ。
だけど気づいたらこけてて、眼鏡がなくなってた。
後で判明したのだが、鎖骨と肋骨折れてて、全治6週間だってよ。
でもな、困った事に普通にその前後の記憶がないんだよ。
車にかすられたって気もするんだけど覚えてない。
兎に角記憶がない。
ただ篦棒に痛かった。
記憶にございません、か…(ふっ)。
それってさ、小説、ロッキード事件、或はケーサツの取り調べ調書みたいでかっこいいだろ。
なんせ、前後の記憶がないんだぜ。
凄いだろ。
でさ、
俺「何故か、その前後の記憶がないんです…」
警「うそだろ。何を隠そうとしてるんだ。いいから吐けよ」
俺「ヴォエエエエエ」
警「ギャグはギャグとして、言えよ。だいたい笑えないんだよ。何だヴォェエエエエエって江戸時代か」
ってかんじだよ。
どうだかっこいいだろ。
B:
どこが。
ださいだけです。
ロッキード事件って意味が分からないし。
あのさあ、もうどうでもいいから。
入り込まないでくれよ妄想に。
俺にとっちゃ、単なるじじいの自爆だよ。
全く。
A:
ほら君、それはけがをした高齢者に接する態度じゃないなあぁ。
日本の福祉はやけに暗いぜ。
でさあ、もうすぐ敬老の日だな。
俺の日だ。
オマエ、敬えよ。
で、答えはピーナッツだよ。覚えとけ、この若造。
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